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バスラ(南イラク)の街角で。フィルムの中に三十年を眠っていたイラクの子どもたち・・・。そして今日、もっとも困難な時代を生きることを余儀なくされた者たちだ。彼、彼女らの表情は、今どんなだろうか---- 1977年

2013年03月07日

【学習会・3月19日@京都】イマジンイラク・コンテンポラリー 第七夜  追悼・計画忌  −Decade of IRAQ WAR−


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 さて、こんどの3月19日で、イラク戦争開戦から10年を迎えます。
 イマジンイラク実行委員会は、この日にちなみ、イラクを忘れないため、2009年3月20日に34歳で逝去した日本の作家・伊藤計劃を追悼する自主企画を行います。今回は、主として伊藤計劃の描いた想像世界がイラク戦争と同時代の作家たちにどう評されたか、伊藤計劃がイラクへの想像力をどのように行使し、その先に何を描こうとしていたかに注目します。

□■□ Imagine IRAQ Contemporary ■□■□
―同時代の想像力を検証する学習会―

★★★ 第七夜 ★★★

追悼・ 計 画 忌

― Decade of IRAQ WAR ―
 

 いまから四年前――2009年3月20日――世を去った、あるひとりの人について、僕は話をしたい。アフガニスタン戦争・イラク戦争とその後の世界――理想をうち捨て、なりふり構わぬ「経済至上主義」になだれ込む「自覚無き転向者たち」の時代――彼はそれらをひとまとめに刺す言葉を世に送り出した。その言葉は初めは誰にも気付かれぬように、やがて、世界中の待ち焦がれる若者たちに埋火のように浸み込んでいった。あれから四年、この世界にはいろいろなことがあったけれど、彼が描いた黙示録は、僕に「そのすべて」を見ていないことを教える。そして、彼が夢見た“Project”の完成のカギが、まがい物でない平和のカギが、君にあると告げる。まだ彼を知らない君に。3月19日、伊藤計劃を弔おう。(T)

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日時: 2013年3月19日(火)  18:30-21:00  
場所:京都二条 カフェ パラン
http://s.tabelog.com/kyoto/A2602/A260203/26015696/
(JR嵯峨野線・地下鉄東西線「二条」駅 徒歩2分)
 
参加費:ワンドリンク
 
進行:S. Maeno(フレンズ オブ マーシー・ハンズ)/T. Mizuno(イマジンイラク実行委員会)

主催:イマジンイラク実行委員会
共催:フレンズ オブ マーシー・ハンズ、JIM-NETボランティアチーム☆なら☆
 
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FAQs of Imagine IRAQ Contemporary ( よくある質問と回答 )
 

@ どんな学習会なの?

 イマジンイラク・コンテンポラリーでは、イラク戦争が同時代の人々に及ぼした陰翳を明らかにすることをテーマに、イラク戦争とほぼ同時代に活動した極めて独自性の強い表現者 ―“コンテンポラリー”― について進行係が発表し、参加者の皆さんと一緒にワイワイガヤガヤ議論します。とても和気あいあいとした学習会です。
 
A なぜ“コンテンポラリー”を取り上げるの?

 独自性の強い表現は市場による淘汰の最前線に立たされるため、“コンテンポラリー”の作品と生き方は、同時代の人々の思考や想像力から「何が奪われ、何が失われたか」を見定める道しるべとして捉えられるからです。彼らの想像世界に触れながら、作り手が世に何を問い求めていたか、それに対して読み手(市場)がどう応え、あるいは答えなかったか、それが次の作品にどんな影響を与えたか、「戦争」はそこにどんな陰翳を与えたかを考えます。いわば『「転向」の研究』と同じスタイルです。
B 学習会の目的は?

 “コンテンポラリー”たちが照射する「イラク戦争の同時代」を明らかにすることで、イラク戦争とは、参加されるひとりひとり―「僕」―にとって何だったかを考える機会とし、今のこの時代において、創作表現する側が「何を守り、何を作るべきか」を模索しましょう。一人一人が自ら考えて生きるためのヒントになれば幸いです。
 

C これまでに取り上げた“コンテンポラリー”とはどんな人?

 イラク戦争と同時代に自らを世に問う途上で逝去した人々で、その表現が成功したかしなかったかに依らず、極めてこだわりの強い表現に徹した人物を進行係が独自の視点で選んでいます。これまでは下記のとおり。
    第一・二・三夜: 伊藤計劃    (小説家・日本:1974-2009)
    第四夜:     石田徹也    (画家・日本:1973-2005)
    第五夜:     木崎ひろすけ  (漫画家・日本:1965-2001)
    第六夜:     須原一秀    (哲学者・日本:1940-2006)
 

D 事前に“コンテンポラリー”についての予習は必要なの?

 事前学習していただけるほど前向きな参加者はほとんどいないので、進行係は大感激です。期待してお待ちしております。

 
E 今回取り上げる伊藤計劃を知らない、または嫌いなのですが・・・

 作家を知らなくても、好きにならなくても大丈夫です。そのような人の方が、より新鮮に受け止められることでしょう。お待ちしております。70年代のイラクの写真展も併設してます。よろしく。

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FEATURING AUTHOR
伊藤計劃(いとう・けいかく)
1974年10月4日東京生れ。武蔵野美術大学(漫画研究会)卒。
民放キー局系列のウェブ制作会社のウェブ・ディレクター。作家。
2001年夏  最初の癌が見つかる。
2005年6月  左右の肺に転移が見つかる。
2006年5月  第7回小松左京賞に『虐殺器官』応募。最終候補作。
2007年6月 『虐殺器官』(ハヤカワ文庫)
2007年11月 「The Indifference Engine」(SFマガジン)
2008年4月 「From the nothing, with Love」(SFマガジン)
      『メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット』(角川文庫)
2008年7月 『ハーモニー』(ハヤカワ文庫)2009年3月20日 死去。
2011年4月 『ハーモニー』が米国 F. K. ディック賞特別賞受賞。
2012年 神林長平の伊藤計劃評論『いま集合的無意識を、』(ハヤカワ文庫)
2012年8月 『屍者の帝国』円城塔との共著(河出書房新社)(S)
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【編集後記】
伊藤計劃が死の前まで構想していた小説(『屍者の帝国』)が、19世紀のイギリスとロシアのアフガニスタンをめぐる角逐を取り上げた歴史改変もの―という設定で、「戦争の民営化」についての思弁を世に問うはずだったのですが、力尽き、死んでしまいました。いまごろになって、我々が伊藤の衣鉢を継ぐべく、「コンテンポラリー」をはじめているという。次々回の学習会では、「アメリカとイラク」に注目し(いまごろ、の感はありますが)、ジョージ・パッカー『イラク戦争のアメリカ』、ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』あたりを孫引きしながら、「コンテンポラリー」としては異色の、チェイニー副大統領首席補佐官のルイス・リビーを取り上げようと思っています。しばらくは、アメリカとイラク亡命者の想像力に注目したいと考えています。(T)


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