写真展イマジンイラク 第二期 展開 にあたって
-------- Imagine Iraq Contemporary --------
イマジンイラク実行委員会は、このたび2012年3月20日より、
実行委結成の本旨である「イラクと日本をめぐる想像力」に立ち還り、
第二期(Imagine Iraq Contemporary)を展開します。
私たちは、だれかのプライベートな「物語」を通して初めて、
理解するというのでもなく、知るというのでもなく、そこに近づくことができる。
平和だったイラクの写真たちが照らし出す、日本とイラクの僅かな邂逅の日々・・・
そのころ、写真を撮っただれか--よしはらさん--は、
今日の日本とイラクのありようを想像しえたであろうか。
「未来において回帰すべきもの」とは、どのように掴みとられるものなのか。
それは、単なる戦争以前の過去への追慕や憧憬では決して無く、
私たち自身が、あの当時、幼いながらに思い描いた未来とは、
はたして「こんなもの」だったかと、何度も何度も問いかけ直すところから、
始まるのではないか。
そのとき、私たち「日本に住む者」と「イラクに住む者」との間に、
さしたる違いは無いように、私には思えるのである。
この文章は、私が写真展イマジンイラク第一期(Imagine Iraq 70's)を開催する際に、
同志たる協力者たちに送った檄文です。
第一期は、「黒姫のよしはら」という人物のプライベートな写真に
収められた「70年代のイラク」を通じて、イラクと日本の「未来の記憶」をみんなで等しく
共有することを念頭に、2009年3月20日より開始、2011年3月20日に終止しました。
東北関東大震災と福島第一原発事故によって、
私たちは、私たちの拠って立つ場所が、極めて不安定な基盤の上に成り立っていることを
改めて強く思い知らされ、私たちが共有すべき「未来の記憶」に向けた想像力は、
より厳しく問い直されることになりました。
私たちは、自らに何度も何度も問いかけ直さなければならない。
私たちに残された時間は、もうそれほど無いのだから・・。
第二期では、これまで重視してきた写真展だけでなく、
ありとあらゆるメディアと分野にわたって、イラクと日本をめぐる
「同時代の想像力」に注目し、それに題材を得た学習会を行います。
第一回目の企画は、イラク戦争に集約的に象徴された国際社会ヒエラルキーと、
進化するテクノロジーのもとで戦争から「当事者性」が取り上げられることの意味を、
その今日的な意義を含めて問います。
四月末をメドに、京都市内で行います。
.posted by staff at 01:07
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